ここでは、マレーシアの自動車保険で、3つの基本の保険について解説するだす(2020/9/6)
もくじ
基本の3本柱
マレーシアの自動車保険は強制保険であり、無保険では道路を走れないだす
大きく下記の3つの保険タイプと特約があるだす
下に行くほど保証範囲が広く、保険料が高くなるだす
Third Party(対人対物)
事故で、相手をけがさせてしまった時(法律上の損害賠償責任を負う場合)に、相手に支払われるだす
また、相手の車や建物などに損害を与えてしまった時(法律上の損害賠償責任を負う場合)にも、
対象者に支払われるだす
※ 自身及び自分の車の搭乗者の補償は対象外だす(>_<)
Third Party Fire and Theft(対人対物 + 火、雷、爆発、盗難)
上記以外に、火、雷、爆発、盗難による車のダメージについても補償されるだす
Comprehensive(対人対物 + 火、雷、爆発、盗難 + 車両)
上記以外に、自分の車の損害に対しても補償されるだす(車両保険)
※ 自分や搭乗者への補償及び自然災害による車のダメージの補償はされないだす
事故の責任は白か黒か
マレーシアでは自動車同士の事故が起こった場合、24時間以内に警察に報告(ポリスリポート)し、
どちらが悪いのかを決めてもらうだす。
自分が黒(悪い)となった場合、相手には一切請求できないうえ、ポリスリポートの手数料を払うだす(>_<)
一方、日本では、お互いの責任の割合を算出し、その割合分を保険で支払われるだす
【例】
シナリオ:AとBが正面衝突し、Aが100万円分のけがをし、責任の割合はAが6割でBが4割。
マレーシア
Aの自己負担金:100万円
Aが黒となり、Bの保険からは一切支払われません
日本
Aの自己負担金:60万円
AはBの保険からBの責任分である4割分の40万円が支払われます。
したがって、事故が起きた時は、どちらが悪いかの戦いになるだす
できれば、自分に有利な証拠(事故現場の写真/目撃者の情報)をキープするだす!(^^)!
Third Party(対人対物)の罠
もし、信号待ちで停車中に、後ろから追突され、相手が黒(悪い)となった場合
自分の損害は相手の保険から請求ができるだすが、
もし自分がThird Party(対人対物)の保険のみ契約していた場合、自分で相手の保険会社へ請求手続きを行わなければならないだす(T_T)
しかしながら、Comprehensive(対人対物車両)の保険を契約していた場合、その保険会社が相手の保険会社に交渉してくれるだす!(^^)!
特約の必要性
3つの保険の中で最強のComprehensive(対人対物車両)だすが、
自損事故や、自分が黒(悪い)の事故の場合、自分や同乗者のけがについては一切保証されないだす
【例】
シナリオ:よそ見をして、電柱に激突し、同乗者がけが。同乗者の治療費が100万円と車の修理代が50万円
修理代50万円は保険で支払われますが、治療費100万円は保険の適用外だす
その為、特約への加入が重要となるだす!(^^)!
※ 特約については、マレーシアの自動車保険その2(特約編)(2020/9/12)を参照
保険料について
3つの保険タイプの保険料金は、どの保険会社でも同じだす
また、Comprehensive(対人対物車両)については、車両保険金額(車両の保証額)によって、決まるだす
車両の価値(車両保険金額)は、相場が決まっており、相場より上の金額には設定できないだす
因みに我がMyviは29,000リンギットの相場だっただす(>_<)
上記で述べてきたように、Comprehensive(対人対物車両)では、保証できないところをカバーできる
特約を各保険会社で独自で設定してるだす。保険会社を選ぶ基準は、その特約内容、事故の際のサポート体制などで比べることができるだす
車両の時価
車両保険の保険料は、その時の車の価値で決まるだす
しかしながら、支払われる保険料の上限もその時の車の価値で決まるだす。
例:保険の更新時は、30,000リンギットの価値だった車が、事故を起こした時にはその車の価値が
29,000リンギットに下がっていた場合は、支払われる保険金額の最大は29,000リンギットになるだす
また、新車購入から5年以上経つ場合、新品部品交換による付加価値分の免責が下記の割合分発生するだす。
新車からの年数(年) | 5未満 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10以上 |
免責割合(%) | 0 | 15 | 20 | 25 | 30 | 35 | 40 |
免責の例:新車購入から5年目、事故でエアコンシステムを新品に交換しその部品代が5,000リンギットの場合、
免責金額は750リンギット(5000×15%)
イメージとしては、古い部品が新しい部品に交換されたことにより、車に付加価値がついた
その付加価値分を支払ってくださいってことだす(>_<)
※ 特約にてその免責を免除できるだす( *´艸`)
NCD(No Claim Discount)
マレーシアでも無事故割引があるだす
NCD(無事故割引)については基本補償の保険料が、毎年 0%→25%→30%→38.33%→45%→55%と
割引額率が上がるだすが保険金が 1 回でも支払らわれると。次回の契約からは 0%に戻るだす(>_<)
ただし、日本のように割り増しまではないだす( *´艸`)
ドライバーについて
法律に違反していなければ、ドライバーが誰であろうとも保険金の申請ができるだす
ただし、以下のドライバーは、免責として400リンギット必要だす
- 被保険者ではない
- 年齢が21歳以下
- 初心者及びシルバードライバー
※ 特約にてその免責を免除できるだす( *´艸`)
保険の契約方法
基本的な保険の契約方法は以下だす
- 保険の営業を通して
- オンライン
- 車の購入先
私(Myvi)においては、下記にて契約しただす
1年目は個人売買で購入した方からの紹介された保険の営業:951.56リンギット(23789円)
2年目は知り合い(マレー人)の叔父:778リンギット(19450円)
3年目はオンライン:996.48リンギット(24912円)
保険のキャンセル
キャンセルすると以下の割合が返ってくるだす
経過日数(以下) | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 4ヶ月 | 6ヶ月 | 8ヶ月 | 8ヶ月超える |
返金割合(%) | 87.5 | 75 | 62.5 | 50 | 37.5 | 25 | 12.5 | 0 |
まとめ
今までは現地の方に保険を頼んでいましたが、よくよく保険契約書を読むと
Comprehensive(対人対物車両)ではあっただすが、特約が不十分だっただす(>_<)
マレーシアでは搭乗者(特約)より車両保険が優先されるようだす。
やはり、日本人とは保証に対しての価値観が違うため、しっかり確認して契約するのがよいだす(‘ω’)
※ 特約については、マレーシアの自動車保険その2(特約編)(2020/9/12)を参照
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